『7月30日(日)にオープンキャンパスを開催しました!』
作業療法学科 ~「手足が不自由でも操作できるスイッチとコミュニケーションを豊かにする道具を知ってください」~
さまざまな病気がある中で、難病という進行性の疾患があるのをご存じですか?
手足が動かなくなるだけでなく、喉の筋肉も弱化して「伝えたいことも話せない」といった症状を呈する病気
です。年々進行していくのは事実ですが、かといって全てを失っていくわけではありません。
「スイッチ」や「コミュニケーションエイド」は、まぶたの筋肉ほどの小さな動きが残っていれば、意思表示
を行うことができる装置です。作業療法士は、患者様の残った能力を的確に把握して、この装置を適合してい
きます。この装置は、意思表示のみならず「家電のオンオフ」や「ネットの利用」など様々な目的に応用する
こともできます。
今回はその機器を実際に動かしていただきました。眼球運動を使ってマウスを動かす装置などは、使い慣れない
せいもあって疲労を口になさる方もおられたようです。患者様に寄り添いながら可能性を広げていく仕事の大変
さも理解して頂けたのではないでしょうか。
次回は「高次脳機能障害」をテーマにした内容となっております。是非ご参加ください。
理学療法学科 ~テーピング~
今回の体験授業は、「テーピング」について実施しました。
スポーツの現場などで必要になる技術の1つにテーピングがあります。
テーピングの巻き方には「固定」、「補強」、「サポート」など、様々な方法がありますが、今回は「肘のケ
ガ」に対する肘関節の固定を体験していただきました。
まず最初に、テーピングの種類や目的について講義で説明し、巻き方の手順などをスライドと口頭で説明した上
で、実際の体験してもらいました。
アンダーラップを巻く時やテープを切る時に、少し失敗してしまうこともありましたが、皆さん上手に巻けて
いました。初めて経験する方がほとんどでしたが、テープのしわも少なく、肘関節の固定をしっかり行うことが
できました。
次回のオープンキャンパスは8月20日(日)「筋力トレーニング」についてです。
たくさんのご参加をお待ちしております。
救急救命学科 ~救急隊の搬送法を体験しましょう~
7月30日のオープンキャンパスでは、「救急隊の搬送法を体験しましょう」をテーマに体験実習を行いました。
ボディメカニクスに基づいた体位交換や力の入れ方の講習の後に【傷病者の緊急移動方法】【近くにある物を
利用した担架の利用】【救急隊が使用するエクスチェンジストレッチャーの使用方法】【簡易担架を利用した
傷病者の搬送方法】【バックボード及びスクープストレッチャーによる搬送方法】他を講習しました。
多くは救急隊の資機材ですが、大規模災害などで周りにある物を利用して傷病者を安全・迅速に移動ができる
内容も併せて講習しました。
参加者は本校1・2年生の指導を熱心に受講されました。
次回8月20日(日)のテーマは「からだの状態を確認しましょう」の予定です。
体の状態を知るための基本となる呼吸数・血圧・体温などのバイタルサイン(生命兆候)について勉強してみま
しょう。
看護学科 ~血圧を測定して「コロトコフ音」を聴いてみよう!~
みなさんは、血圧計と聴診器を使った血圧測定を見たことがありますか?
血圧測定は、看護師が行う技術の中ですぐに頭に浮かぶかもしれませんね。
血圧測定は、患者さんの体調を知る上で、とても大切な技術になります。
今回のオープンキャンパスでは、1・2・3年生の25名の参加がありました。
参加学生さんの上腕在校生が血圧計を巻き、Wスコープという聴診器を使用し、参加学生さんの血圧測定時に
発生する血管の音を聴いてみました。
まず、上腕動脈を指で捉え、血圧計のマンシェットの中央を上腕動脈の上に、また肘の2~3cm上に当てて巻
きます。
マンシェットで上腕を加圧していくと、上腕動脈の血流が途絶えます。
そして、ネジで減圧をしていくと・・・
かすかに自分の「コロトコフ音」が聴こえてきます。
「コロトコフ音」とは、上腕動脈に一定の圧をかけて血流を止め、その後停止していた血流が再開する際に血流
に伴って生じる血管音です。
初めて聴く血管の音を聴きもらさないように、参加学生さんと看護学生も真剣です。
「自分の音が聴けて、感動した」「自分の音がこんな音なんだ」「収縮期と拡張期の音も聴けて、数値も目盛り
をみてわかったから、嬉しい」と新たな発見がある体験となりました。
参加学生さんは、血圧測定後の看護学生との交流で、入学後に、たくさんの技術を学んでいくことにも興味を持
っていただき、話に花が咲きました。
今後もオープンキャンパスを行いますのでお楽しみに!!