『8月20日(日)に、オープンキャンパスを開催しました!』
作業療法学科 ~脳の病気やケガで起こる「高次脳機能障害」って何!~
みなさんは、「高次脳機能障害」って何かわかりますか?
注意力、記憶力、認知力、言語、遂行機能(計画立てて効率よく実行する機能)などのコントロールがうまく働
かなくなる障害のことです。
「高次脳機能障害」は病気やケガが原因で脳にダメージを受けたときに起こることがあります。
このような状態になると、日常生活や社会生活に問題が出てきます。
例えば、集中力が続かないために机に座っておくことができず、勉強ができない。
記憶力が落ちてしまい、約束事が守れない。
言葉がわからなくなったり、話せなくなったりする。など、たくさんの問題が出てきます。
作業療法では、このような高次脳機能障害が原因で生活がうまくできなくなった方に対して作業療法を行いま
す。
今回の作業療法体験では、実際に高次脳機能障害の方に対して行っている検査や治療の体験を行いました。
左の写真は注意力(集中力)を評価するテストです。
ランダムに書かれた数字を線で結んだり、数字とひらがなを交互に結んだりします。
右の写真は遂行機能を評価するテストです。
カードには漫画の絵が描かれており、話の筋が正しくなるように順番に並び直します。
この検査は、物事を最適な順番を組み合わせる機能を見ています。
参加学生さんからは、作業療法士にはたくさんの引き出しがあることに興味を持っていただき、他の領域の作
業療法にも話に花が咲きました。
今後も他の領域の作業療法体験を行いますのでお楽しみに!!
次回テーマは「ヒトの手の優れた動きを作業療法士の視点から考えてみよう!」です。
脳卒中の後遺症や手の障害があると生活しにくくなります。
どんなことに困るか、実際の作業療法士が使っている検査器具を使って体験してみましょう。
ぜひ、お越しください。お待ちしております。
理学療法学科 ~筋力トレーニングについて~
理学療法学科は「筋力トレーニングについて」をテーマに体験授業を実施いたしました。
筋力トレーニングには様々な方法があり、対象者によっても変わってきます。
まずは、筋肉の収縮形態や負荷の与え方など、基本的な内容を説明しました。
体験実技では、自重を使ったトレーニングやセラバンドと呼ばれるチューブを使ったトレーニングを紹介しまし
た。また、インナーマッスルとアウターマッスルについて説明しました。
実際に筋肉が収縮すると身体がどう動くのか、どのようにチューブを巻けば狙った筋肉を効果的に鍛えることが
できるのか。本校の教員や学生がアドバイスをしながら、トレーニング方法をお伝えしました。
今回学んだ内容を活用して、部活動で筋力トレーニングをする際、是非参考にしてくださいね!
救急救命学科 ~からだの状態を確認しましょう~
8月20日のオープンキャンパスでは、「からだの状態を確認しましょう」をテーマに体験実習を行いました。
呼吸数、脈拍数、血圧、体温のデータをバイタルサインと言います。これに意識レベルを含める場合もありま
す。バイタルサインの計測は救急現場や院内で傷病者の状態を知るために必ず行う処置です。
聴診器による呼吸数の計測、脈拍を取るために使用する動脈と測定位置の確認、血圧計を使用しての血圧測
定、体温を腋窩で正確に測定する方法、意識状態の判定方法、パルスオキシメータを使用しての酸素飽和度の測
定などを実施しました。
参加者は本校の1,2年生の指導を熱心に受講されました。
次回9月10日(日)のテーマは、「命に直結、心肺蘇生法を学ぼう!」の予定です。
命に係わる早急な対処やいつ起きるかわからない心肺停止の対処法について勉強してみましょう。
看護学科 ~非言語的コミュニケーションを体験してみよう/人体の解剖の説明~
本日は15名の高校生の方が参加してくれました。
人は見かけが9割と言われます。看護において患者さんを理解し、看護を行う上でコミュニケーションは重要で
す。その中でも非言語的コミュニケーションは、表情、動き、姿勢、アイコンタクト、声の大きさ、話す速さ、
沈黙、距離があり、コミュニケーションの約93%を占め、患者さんの身体の変化や思いが詰まっています。今
回は、参加者を2つのグループに分け、「ジェスチャーゲーム」を行いました。出題者が「お題」を見て、身振
り手振りだけで何かを当ててもらいました。皆さんは笑顔で工夫をしながら、回答者の皆さんに示されて全問正
解することができました。交代で全員行うことができ、楽しく実施できました。訴えることが出来ない患者さん
も多いため、非言語的コミュニケーションがとても重要であることが体験できたのではないかと思いました。
学校紹介の後、在校生(1年生)は人体の解剖をより理解するため、各臓器を丁寧に色付けして切り取って作成
しました。正しい位置に配置した図を用いて、その大きさや位置、働きについて調べたことを発表しました。参
加者は、大変興味深く真剣に聞き入っていました。
学生アンケートでは、「どんなことを勉強したり、どんな授業をするのか等を知ることができた」また、保護
者のアンケートでは、「学生さんが説明を頑張ってされており感心しました」とのご意見をいただきました。後
期から始まる授業にも有効に活用できるのではないかと思います。前回から始めた1,2年生を対象とした看護
の素晴らしさを伝える患者の手記を用いての説明や進路相談を通しては「学生生活を知ることができ、進路選択
の幅が広がった」「看護は様々な所で活躍していると知って、自分の将来について考えを広げる良い機会となっ
た」との意見をいただきました。
福山医療専門学校 9月のオープンキャンパスも皆さまのご参加をお待ちしております。